2009年8月15日土曜日

Leading Change - 変化をリードする - グループプレゼンテーション

今回は初めてグループワークに対して評価がつきます。これまではモジュールの終わった一週間後に提出する3000ワードのレポートで評価されており、グループワークを行ってもここには評価は一切つかなかったのですが、今回個人の評価の40%がグループワークの評価より充当されます。
お題は、あるブラジル企業における変化について、戦略、リーダーシップ、人、カルチャー、最重要課題の5つの視点からプレゼンを行うというもの。私はカルチャーのグループでした。
内容的にはStage1-2で行ったカルチャーのフレームワークを使用し、分析し、これまでと、未来の視点両方からプレゼンをしなければなりません。私はイギリス人2人、時間に超ルーズなインド人の女の子、そして私でした。イギリス人の二人がグループを引っ張る形で、まあ全体としては無難に行ったと思います。
この5つのテーマはちゃんと内容的に繋がったものでないといけない...5つに分けたとはいえ、実際の企業ではそのような区別がないのですから、お互いに矛盾のないよう、調整が事前に必要です。今回、内容と合わせてプレゼン自体も各グループでジャズクラブを想定したものにすることになりました。詳細は省きますが、なかなか設定は良かったと思います。前回のブログに書いた通り、なんだかんだでもめにもめた場面もありましたが、普段は結構個人個人それぞれなクラスで、ここ一番の協力体制は見事でした。
結果は...内緒です。ですが、皆満足で、その後のパブでの打ち上げは普段こない人まで登場し、盛り上がりました。というのも、今回のモジュールで今の23人全員の授業はおしまい。この後はインターナショナルウィークで8月終わりから9月初めまで南アフリカに行きます。ここでは実際の企業相手にコンサルを行います。その後各自プロジェクトに打ち込み、最終論文を用意しつつ、2つの選択授業をとっておしまいです。
今回の変化をリードするモジュールは、新しいMBAのワザを習うというよりは、これまでの個人の人生の振り返り、ダークサイドの自覚にあるような、自分を知るための2週間だったような気がします。
おとといから昨日にかけて、”ストーリー”を学びました。水に対してストーリーを作ることで、味的には代わり映えのしないものが、違いを出せる、という感じでしょうか。最初はブランドと何が違うのかなあと思っていましたが、ストーリー作りすることで、より人々に強力なメッセージを伝えられ、かつ過去の歴史を踏まえた商品作りが可能になります。例えば、「宮内庁御用達」や「中国4000年の歴史」とか、その歴史の内容をうまくストーリにして売り込むことで、スーパーで類似商品と何倍の値段がついていても手に取ってもらうことが可能となる...なるほど、と思いました。
また、ここではAshridge MBAに来た道のりを振り返りました。自分の努力なしにはもちろんここまで来られなかったですが、同時に家族、友人、ここでのクラスメートや、もちろんAshridgeの講師陣なしにもなかったです。多謝。

2009年8月12日水曜日

Leading Change - 変化をリードする -

またしばらく空いてしまいましたが、先週、今週と"Leading Change"というモジュールで、変化を実際に起こすにはどうしたらいいのか?何が変化を阻むのか?を中心に話をしています。
企業において、いわゆる「業績不振によるテコ入れ」または私の体験したような「合併」によって、組織変更、職種変更、最悪の場合にはリストラなどが起こりうる訳ですが、現状に満足している人達だけでなく、不満な人であっても漠然とした不安を抱いて変化を受け入れず、結果として6割から8割の企業は変化に失敗しているといわれます。
かくいう私も、合併がきっかけでMBAを考えたわけなので、ヒトに与える影響が大きいことも感じています。

「人にはだれしもダークサイドがある」ということを前提にした授業はなかなかおもしろかったです。人の基本的な感情には「怒り、喜び、悲しみ、恐怖」があり、それがダークサイドの”元”とのこと。例えば、きっかけのつまらない一言や、溜まりに溜まったものが溢れて突然怒りだすとか、言い過ぎてしまう、など。ダークサイドを和らげる方法をいくつか授業でやりましたが、今書いていて思ったのが「イギリス人はダークサイドについて必修科目にした方がいいんじゃないか」(笑)。というのも、今回はグループアサイメントといって、グループでのプレゼンテーションが評価の40%を占め、かつ、5つのグループが一つの企業の変化について5つのテーマでプレゼンするため、ちゃんと全てのグループが流れに沿っていなければならない...ということで、最初の全体ミーティングでは、クラスメートの一人がもらした感想通り「エゴが多すぎ」。イギリス人同士が「だまれ」だの、「何言ってんだ」みたいなnastyな言い合いを繰り返した挙げ句、いつグループ代表ミーティングを開くかで延々...とくだらない議論が続き、閉口。ダークサイド丸だし。
ただ、この人達の唯一?偉いところは、言いたいことを言った後、お互い「やっちゃったなー」みたいな感じでお互いにフォローし合うところでしょうか?次の日には(表面的に)中のいいクラスメートに戻ってる...(姑息と言えば姑息)。
もう一つ印象に残った授業は、「人が持つパワー」「人へ影響を与える」について。クラス全員に、「自分はパワーがあると思うか」「人に影響を与える人間か」というのを主観的に見たとき、パワーのあると思っている人は同時に自分は他の人に影響も与えていると思っているという傾向が非常に強いこと。そこでハッと気づいたのが「この人達はパワーがあれば人に影響できると思ってる」ということでした。この人達の中には、このブログにも何度か出てきた問題児がいるのですが、私にしてみれば、彼から受けるのは不快なパワーだけで、いわゆる”いい影響”を受けることはこれまでまずなかったなあ...(負の影響ならあるかも)ということ。パワーはいわゆる力ですから、”人間に出来”には必ずしもリンクしないはず(声が大きいとか、思ったことをすぐ口に出す)そうか、この人(達)のエゴはここから来てたのか...影響力がある人間だというおごりが彼らのエゴを助長していたのか...と。
わかったら少し理解できるような気がしてきた?
グループアサイメントの結果は次回。