2009年7月31日金曜日

何事も適度がいい

Creating Value(価値創造)のモジュールも終了し、今週はアサイメント(課題)を作成する週です。月曜9時までに3000ワードのレポート提出です。特に今回はファイナンスについても調べなければならないため、ちょっと大変です。

ところで、Ashridgeでは朝、お昼が授業のある間は提供されます。イギリスの食事は悪名高いかと思いますが、Ashridgeは企業を相手にしていることもあってかイギリスでも賞を受賞しているほどなかなかのレストランです。朝はもちろんイングリッシュブレックファースト、お昼もサラダバーからメインディッシュ、ケーキ、フルーツ、チーズのデザートが自由に取れます(少し太りそうなので、最近私はデザート控えめ)。
先日クラスメートといつものようにお昼を食べていたときのこと。アレルギーのある人のために、よく料理に「○○が素材に含まれます」という注意書きが日本でもよく見られるかと思いますが、なんとこんなのがありました ↓
「魚を含みます」...って魚そのままですけど

 「ナッツを含みます」...ってナッツそのままやん!(思わず関西弁)

そんなこんなで皆でバカにして写真を撮って大笑いしていたら、その日以降この注意書きを見ることはなくなりました。
注意書きも、笑い過ぎも、適度でないといけないってことですね。

2009年7月25日土曜日

ライブケースの結果

水曜、木曜とライブケースでロンドンの老舗企業でプロジェクトを行いました。漠然と想像した通り、バタバタの二日間でした。
テーマは中東での顧客獲得を増やす、というものでした。今回は5人のグループでしたが、そのうちの一人が「とくかく中東について調べないと」と張り切り、リーダーとなった人がそれに引きずられ...で、Ashridgeの中東担当者何人か、自分の知り合いまで動員して、文化を中心に聞き取り調査を続け、細かい質問リストまで作っていましたが(結果的には細かい質問ばかりで使えず)個人的には「ここまで必要ないのでは」と思っていました。案の定、ここで調べた内容はほとんど使わず(笑)。
初日はスポンサーのディレクターが中東でのビジネスや、文化など一通りを説明してくれ、張り切って調べていたメンバーも「ここで聞いた情報が一番役に立った」というほどの、さすが”プロフェッショナル”。難しい話題をわかりやすく、フレンドリーに話してくれます。大体頭のいい人は10分も話してればわかりますが、久々に会ったスマートなビジネスパーソンでした(何故か日本語も少し話せます)。
作業に入ったものの、一人クセのあるメンバーがおり、しかもその彼は正直アカデミックな部分の理解がちょっと足りない...そのくせ主張と反論だけがすごいので、別のメンバーが途中で怒って話をしなくなる、など問題はいろいろありました。一日目が終わり、その後21時ころ学校に戻って23時半すぎまでかかって紛糾しながらプレゼンのドラフトを作りましたが、次の日の午前中にまた紛糾。クセのあるメンバーが自分のファンド事業案を午前中のギリギリになって企画しましたが、その頃には他のメンバーは反論するのにも疲れてしまい、勝手にやらせておくような形になり、グループが4対1の状態に。それでも各グループの発表が始まる13時半ギリギリまでかかって何とか一つに仕上げました。
他のグループはそれぞれインド、ロシアでの顧客獲得、インターネットビジネスの拡大などについて各自の二日間の成果を発表しました。中東チームは5チームの中で唯一全員でプレゼンを行いました。あんなこんな...なプレゼンでしたが、何故か優勝! ご褒美は...内緒です。というのも、その内容がこの会社の事業内容そのものなので。
一日明けて、今日は振り返り。メンバー一人一人に良かった点、こうすれば良くなる点をあげていきました。私へのフィードバックは「分析ができる、明瞭である、論理的、サポートができる」、良くなかった点が「もっと主張しろ、主張しすぎ、頑固」個人個人で正反対のフィードバックがありましたが、今回は少し押しが過ぎた、というところらしいです。前回の印刷会社へのコンサルティングではフィードバックが「もっと自分の意見を主張しろ」だったので今回は意識して少し主張しました。前回と今回の中間がいいのでしょうか?うーん難しいです。
今回は学びという点では...うーんどうでしょう。私は前回の印刷会社でも思ったように、コンサルでは一つ大きな方針(Value diciplineなどを使って)を決めて、それを中心に顧客のBasic questionへのソリューションを探していくべきではないか...と思ったのですが、これはあまり賛同がえられませんでした。前回はここが主張できなかったので、今回は頑張ったのですが(なので主張しすぎと言われた)、メンバーはいきなり”TVコマーシャルをやる”などの細かい案を考える方に走り、その後で案の理由付けになるフレームワークを探していました。本来なら、フレームワークやモデルを使い、問題点を抽出し、それを解決するための案を考える...というステップが本来ではないかと思うのですが、それが理解してもらえなかったようです。まあそうしなくてもソリューションは作れるということでしょうか。
また、「価値創造」という題と今回のコンサルの内容が正しいのかが今ひとつ疑問です。MBA生に短いながらもプロジェクトをさせてくれる企業を探すだけでも大変なのはわかりますが、正直モジュールのテーマとの関連性が今ひとつわかりませんでした。
それでもこの会社のプロジェクトに少しですが関われたというのは大きな経験になりました。機密保持契約書を結んだため、会社名を出せないのが本当に残念ですが、圧倒される会社でした。オフィスはおそらくロンドンでも高級感のある一等地、社員は高そうなスーツに身を包んでおりました。
今日で価値創造のモジュールも終わり、またアサイメントの週が始まります。今回は同じ産業にいる2つの会社の価値を比較する、というお題です。二つの会社を調べなければならないばかりか、株主への還元の意味からも価値を比較しなければならないためファイナンシャルレポートも精査しなければならず、私には辛い内容です(涙)

2009年7月22日水曜日

価値創造

先週から”Creating Value”という題でモジュールが展開されております。企業の価値創造とは何か?マーケターの私はすぐに顧客が喜ぶもの、新たにニーズを発掘した発想、というように考えてしまいますが、主な価値創造の尺度としてはやはりファイナンス系に求められるもの(市場価値など)や、実際に新たに市場を開拓したその後の株価への反応というになります。ですが、株価だけを上げればいいのかというと、それではライブドアの二の舞です。やはり結果として株市場に反応を起こされる「何か」が大事なわけです。
新たなフレームワークは比較的少なく、改めてValue Chainなどを企業の価値創造の柱とする、ということをグループに分かれてディベートしたりしていますが、今回のモジュールの目玉は、とあるイギリスの老舗企業のコンサルティングを5つのグループに分かれて行うことです。明日から週末までの3日間、ロンドンのその企業にほぼ缶詰になって行います。
今回は前回の印刷会社と違い、一つのグループ当たり人数が4−5人であるため、話は通しやすいかと思いますが、我がチームには一人どこかズレ気味なイギリス人のおじさんがいて、全然話が進みません。その人がたまたまいない時にはすっごいスムーズでいい感じなのですが。
ま、こういう人とも渡り合う、これも実際の世界と同じです。

ちなみに、先週はシミュレーションとして、この5グループそれぞれがカメラ、医療用撮影機マーケットで対戦しました。2009年から2015年まで一年ずつ決められた時間までに、何に投資して、何をいくつ製造して、ということをシミュレーションしながら競うというものです。部屋にこもって他のグループの出方を想像し、入手できるマーケット情報を最大限活用しながら行うのですが、なにせパソコンにそのデータを打ち込んでいくため、皆で相談しても細かい数字は入力者のさじ加減になりがちです。何だか、ちょっとネットオークションとか、ネット株をやっている感じがしたので、入力の仕方はもうちょっと考えた方がいいんじゃないかな、と思いました。
ちなみに、我がチームは5チーム中3位。その後各チームが自社の宣伝プレゼンをしたあとに、均等な資本を元に投資先を決めたところ、我がチームが一位となりました(ちなみに上記に書いたズレた人は事情があり不参加でした〜)。

2009年7月16日木曜日

コンサルティングスキルその2

先週末の話になりますが、コンサルティングスキルの集大成として、架空のM&Aについてのコンサルを4つのグループに分かれて行いました。午後6時に内容の記されたケースを読み、そこから夜準備をし、次の日の午前中30分の質問時間を経て、午後から30分の提案プレゼンを行うというもの。3人の合併した会社の担当に扮した人々が我々の提案を聞くというものです。グループは自由にメンバーを選べ、しかも今回は4つに分かれたので5-6人のちょうど良いサイズになりました。
私の入ったグループでは、それぞれが自分の目標を設定し、それをグループ全体がサポートしようというものになりました。プレゼンスキルを高めたいインド人、コンゴ人がプレゼンターとなり、私は学んだコンサルスキルを使ってチームワークを高めたい、というのを目標にしました。
学んだコンサルスキルは、具体的なフレームワークから、自分の感情コントロールまでさまざまです。感情コントロールですが、顧客と話をしているときに、何かフラストレーションを感じていながらももやもやしながら自分の仕事をする...ということがままあります。このとき、何が実際に自分の心を支配しているのか知ることでよりよいアウトプットが出るようになる、というコンセプト。確かに思い当たることがあります。
ITコンサルは以前の会社でやっていましたが、M&Aコンサルとなると、話はまったく別で、ITの統合にはどのように行われ、どの程度の期間がかかるのか、なぜ○○のオフィスを統合すべきなのか、作業のプライオリティはどのような基準で決めるのか...等々厳しい質問がたくさん飛んできました。時間的な制約があったものの、他のグループと比べて我々はプレゼンに書かれた内容は薄かったようです。
怒濤のプレゼンの後はちょっとした開放感があったものの、夕方からはフィードバック。3人の正体が明かされました。一人はAshridgeの講師だったので知っていましたが、以前”Time management”で出てきたので単なるゲストかと思いきや実はシティのとある銀行でM&A担当し、現在もM&Aのコンサルを実施、一人はデロイツの元コンサル、もう一人は人材会社から来たとのこと。さて、フィードバックは「提案内容としては物足りない」「チームワークは一番良かった」などなど。さらに一人ずつのフィードバックがあったのですが、私はなぜか異常にほめられました(?)言葉につまったメンバーを助けたのが評価されたらしいのですが、やっぱり私はサポートが向いているようです(笑)。
その後、パートタイムMBA(EMBA)クラスと合同でバーベキューをしましたが、外でリーダーシップ・エクササイズをやっていたEMBAと、コンサルとしてプレゼンに臨んでいたMBAで対照的な服装でした。
あっという間の一週間でしたが、やはり顧客と向き合う仕事、特にコンサルとして感謝されるところを思い出し、やはりコンサルもいいかなあ、と改めて思いました。グループワークを行い、小さいクラスの個々のメンバーと作業することで更にチームワークも良くなり、個人個人を知るいい機会にもなります。改めてAshridgeに来て正解だったなあ、と思います。

2009年7月9日木曜日

コンサルティングスキル

プロジェクトスキルの週も半ばを過ぎました。
前半は、統計学の復習のような形で始まり、実際にリサーチにどう使うかという応用のような形でしたが、正直やりながらも「プロジェクトでこんなリサーチする人がこのクラスで何人いるだろう」と思ってました。Ashridge MBAは大体平均して12年ほどの職務経験を積んだ人が大方ですが、経験があるということは、ネガティブな面もあり、なかなか自分のこれまでのやり方を変えられないところです。クラスでの発言も少し大げさにいうと「自分の経験は○○で、そんなことないからあり得ない。」かつこれを聞いている周りは「あなたの経験聞いたところでそれが何?」という、自分の主張だけを通そうとする輩が多い気がします。
日本人を始め、周りが見えている人は学ぼうとする姿勢があるのでそんなことはありません。しかし、経験=自信≠学びの姿勢 のようです。話がそれました。

今日からは、Ashridge コンサルティングのコンサル2名が実際に近い研修をしています。服装からして「現役コンサル」の雰囲気を醸し出し、ちょっとした緊張感があります。マッキンゼーとPWC、政府系の名だたるコンサルから転職してきただけあり、マッキンゼーのフレームワークや論理思考を元に話が展開されていますが、内容が難しいのと、英語が聞きづらいのとで、私個人的には苦戦しております。論理的思考はWelcome!なんですが...。

今日のテーブルディスカッションではまたストレスが溜まりました。最近あまりいいグループに当たりません。。。

2009年7月7日火曜日

プロジェクト・スキル

初めての方、こんにちは。
ソーシャルネットの日記の外部ブログアドレスをこちらに変更しました。まだほんの少しですが、MBAの様子をブログにしてます。
内容はあまりおもしろくないと思いますが...自分で言うのもなんですが、MBAにいない人には結構退屈な?ブログかと思いますので、覚悟してください(笑)。

本日から新しいモジュールが始まりました。通常5月からのStage 2は2週間授業、その後の1週間で課題(アサイメント)レポート作成でしたが、今回はStage 3のプロジェクトで必要とされるリサーチスキル、コンサルとしてのカスタマーとの接し方などなどをAshridgeのコンサル部門(はい、これが私の学校の名前です、初公開!)のコンサルが講義、指導してもらうというもの。というか、私のざっとした感覚ではこれまでも1/3の授業はこのコンサル部門のコンサルが行っています。いわゆるMBAの講師陣も企業とプロジェクトは普段やっているらしいですが、このコンサルの人々はもっと密に企業と接しており、かつ修士、博士号を持っている人達がほとんどです。
初日はプロジェクトを始めるにあたってのスケジュール感、実際に簡単なリサーチケースが与えられ、グループ内で3、4時間でまとめて発表というもの。今日は、内容的に難しいこともあり、あまりグループワークに貢献できませんでした。リサーチというのもいわゆる統計学を使って行うので、4月のExam以来久々に聞いた専門用語のせいかもしれない...。

実際に9月から客先に基本一人でコンサルを行うのだけど、そのプロジェクト自体まだ決まっていません。先週、一つ面接を受けたけど(コンサル先と直接面接するのです)結果は速くて今週末だし、私の他にも2人ネイティブレベルが同じプロジェクトに申し込んでいるので、あまり期待せず他も探しているところです。

前回のモジュールBusiness in societyのアサイメントが実はまだ終わっておらず、今週中に仕上げなくてはならないのだけど、授業がかなり忙しくなりそうで、ちょっと不安...(汗)