2009年9月12日土曜日

南アフリカ その3

今回のメインイベント、プロジェクトのスタートです。今回は3つあるプロジェクトから希望のものを申請できます。ひとつが南アでもデパートに当たる小売業、二つ目が現地のワイナリー、三つ目が印刷会社です。私は1.メンバー、2.プロジェクトの優先順位で選びました(笑)。ですが、私の選んだプロジェクトは印刷会社で、ただし以前CSRの時に行った印刷会社とは別で、南アフリカで一番大きな印刷会社(当事者談)で、工場もなかなか大きなものでした。ここでの問題は「コミュニケーション」ということで、内容も前回までの戦略的なアイデアというよりは、初めて「人」に焦点をあてたものになります。
最初は午前中先方の会社のディレクターから概要と彼の感じている問題について話をきき、工場見学。さらに午後からはそのディレクターに頼んで9人の従業人に個別にインタビューをしました。その結果印象的だったのが、ハッピーな人は「昇進できた」、「異動が叶った」という、積極的にアピールした結果、個人的に得られた結果に対しての満足感であり、そうではないどちらかというと日本人的なアピール下手な人は不幸である、ということでした。つまり、個人的にはいいと感じる人はいるものの、必ずしもそこの”従業員”として満足しているわけではない、ということです。社内で交わされる情報はトップダウンですが、ただトップダウン自体が悪いこととは個人的には思っていません。この会社の場合は、トップダウンで命令がきても”なぜそうするのか”、”その結果何が得られるのか”が説明されていないということです。これがないと、働く人は理由を見出せず、またより良い提案が現場からあげられる機会を失ってしまいます。
提案内容は、もっとコミュニケーションを上下で行き来できるようなアイデアが中心となりましたが、今回良かったことは、一応何が問題か、を話す上でモデルやフレームワークを確認してアイデア出しをしたので、一応 1.解析 2.その結果現状と理想の状態を埋めるためのアイデア出し、という順番で話ができたように思います。とはいえ、時間も短かかったため、プレゼンを作りながらアイデアを吟味という形になりました。結果として、そうそうスムーズに行かないのがグループワークです。ですが、話し合い自体はまあまあだったかと思います。前日は12時半までかかり何とかプレゼンを仕上げ、翌朝7時からプレゼンの練習。8時から最初のグループの小売業へのプレゼン、9時から我々のグループのプレゼンでした。結果として、引率の講師は満足したようでした。一応「Ashridgeの評判を落とすことなく、Excellent」とのことでした。ただ、皆がクライアントだけに話しかけたような姿勢をとったため、「他にも聞いている人がいることを忘れないように」と言われました。我々のグループへの個別フィードバックは「コミュニケーションをとる方法論の提案が良かった」とのこですが、実際の評価点はどうなることやらドキドキです。半分観光といいながら、ちゃんとこのプレゼンと、各自がグループメンバーへのフィードバックとして点数をつけ、さらに個人の課題提出も今月末にあり、これらの総合点でInternational study weekの評価点が付与されます。

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